立場や権力は正しく使わなければなりません。
ゆえに、人の上に立つには人格の研鑽が必須であり
上級職ほど徳のある者に任せなければなりません。
これは、今も昔も変わらぬ人事の黄金則だと思っています。

「功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ」
by西郷隆盛

徳無き者に地位を与えると、その地位は暴走する危険を孕み、例えば
『任せると押し付けるの履き違え』『自信と過信の履き違え』
などは往々にして起こり得ます。

自分で苦もなく出来るけど任せている上司。
自分がやりたくなくて押し付けている上司。
経験を積ませるためなのか?
自分が手を抜くためなのか?

成し遂げたのは環境の恩恵だと思う上司。
成し遂げたのは自分の力量だと思う上司。
感謝や謙虚の精神で他人を立てているか?
横柄や不遜の精神で自分を立てているか?

一つひとつを部下は見抜きますから
「自分を厳しく律することが出来る人物かどうか?」
は私が役職者を選ぶ上での必須事項です。

器に不相応な立場は、“凶器”と成り得ます。
凶器はいつか他人を傷付けます。

強い人が優しく無かったら何の意味もありません。
まだ微力ではありますが、世の中から授かった力を正しく使える人間になりたいです。

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