背中で見せる

“背中で見せる”のベクトルが内向きか外向きか?

ふたつは似て非なるものだと思っています。

「背中で見せたから吸収しろ」

で完結しては、他人任せ(部下のスペック頼み)で上司の怠惰です。

美点や長所は、100見せて1継承されれば良い方。

汚点や短所は、1見せただけで100倍に継承される。

そのぐらいの覚悟で臨んだ方が、襟が締まります。

率先垂範で育成したなんて思ってはいけなくて、あくまでも“自己管理のため(自分に厳しくするため)の率先垂範”だと考えた方が、育成者や指導者としての筋肉が鍛えられます。

そして、「俺の背中を見て学べ」は、部下を他責思考に育ててしまうリスクがあります。(「上司が見せた通りのやり方で成果が出なかったから私のせいじゃない」)

上司はなるべくプロセスには干渉せず、結果だけを管理監督する方が、自分で試行錯誤してプロセスを生む脳ミソが育ちます。

親が手取り足取り構っていると、子どもは自立出来ません。

「俺の背中を見て学べ」ではなく、どう教育すれば人が育つのか?

具体的なプランと方法を考えていくことが大切だと私は思います。

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