克服

誰にでも得意不得意や長所短所はあると思います。
私にもあります。

世の中には「人は適材適所だ。無理に短所に手を伸ばさずに、長所を伸ばせば良い」という論もあります。

しかし、本当にそうでしょうか?

不得意や短所を放置したままにしておくと、その弱みが遅かれ早かれ人生のどこかのステージで、自分の足を引っ張ることになると私は思います。
少なくともここに一人、短所に蓋をしておいたせいで、散々損をしてきました私がいます…(笑)

「長所を更に伸ばす」
「短所を克服する」
この二つをどちらも励むことにより、自身の伸び代を最大化することが出来ます。
後者を削るのは、みすみす自分の可能性を狭めるようなものです。

そして、後者に取り組む上で、私が心掛けてきた事は
「自分の逃げ道をふさぐ(無くす)」
です。

これを社員向けには、“仕組み作り”や“システム化”など表現したりもしてきました。

逃げ道があるとついまた同じ失敗をします。
が、
逃げ道がなければ同じ失敗は繰り返しません。

このポイントを意識しながら改善策を練る事です。

改善策が具体的な社会人は、ステップアップが早いです。
改善策が漠然としてたり抽象的な社会人は、足踏みが長いです。

同じ失敗は、二度指摘されたら負けです。
同じ失敗は、二度目からは「失敗ではなく怠惰」です。

再発防止を怠らない事です。

自分が自分の監督者(マネージャー)になるのです。
これを自己管理と呼ぶのかもしれません。

組織や社会の構造上、上に行けば行くほど、自分の監督者が減っていきます。

裏返せば、監督が不要な人間にならなければ、今より上にはいけないし、
監督が不要な人間にならなければ、本当の大成はないような気がします。

私は縁あって出会った子達を、必ず大成させたいと思っています。

もしも、いつか私と城を別にすることになっても、その先の人生で道を拓ける人材にしなければ無責任です。

だから、長所を伸ばすことと同じぐらい、短所の克服にも熱が入ります。
うるさいことも言うし熱苦しいことも言います。

それが私の思う、本当の思い遣りというものです。

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