母親

「人は自分が一番可愛い」
誰でもどこかで一度は耳にしてきた言葉ではないでしょうか?

間違った価値観だと全く思いませんし、私も身近な人達には「まず自分を一番大切にしてね」と話しているほどです。

それでも“母親”という生き物だけはいつも例外でした。

私の妹には、胸元に大きな手術痕があります。
幼少期の頃、不整脈の手術を経験しているのです。

手術が必要と診断された当時の母の顔は、今も鮮明に覚えています。

「どうして不自由無い身体に生んであげられなかったんだろう」
「私が変わってあげたい」

とポロポロ涙を流していました。

親にとって自分の事など二の次三の次なんですね。
子どもの事が何よりもまず第一なんです。

…それから数十年後、初めてお腹を痛めた妹からこんなメールが届きました。

「■■●●(←母の名前)みたいなお母さんになる!!」

と。

「嬉しい事があった時に 誰かに言いたくなるのは
自分よりも喜んでくれる人に 育ててもらったからなんだんだろうな」

「あなたがいるから 僕は今こうして笑えてるよ
あなたがいるから 苦しくても顔を上げて歩いてるよ」

「頼りなかった僕も少し大人になり 今度は僕が支えていきます
そろそろいい年でしょう 楽して暮らしてください」

世の母親達の偉大さに、脱帽せずにはいられません。

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