父親

昨日は母、本日は父のお話です。

父は小さな会社を経営して、私達を養ってくれました。

そんな彼に、ある時こう尋ねました。
「オトオは何で今の会社やってるがん?」

すると、彼は即答しました。
「俺は馬や山羊が好きだっけん、若い頃ぁどっかで牧場やりてーって思ってたけど、ダイが生まれたら自分のやりてーことなんて二の次三の次になったんだよな。お前らが一番になってよ」

…幼少期の会話ですが、この言葉が今でも忘れられません。

チビの時はよく車で仕事の外周りに連れてってくれたよね。
GWは家族を色んな所に連れてってくれたよね。
釣りや山菜・きのこ狩りも毎年連れてってくれたよね。
ボクが風邪で寝込んでると仕事の合間に覗きにきてくれたよね。
家の中ではいつも家族をイジってヘラヘラしてたよねw
それでもボクが母を泣かした時は、力一杯ブン殴ってくれたよね。
同級生の親達が眠ってる薄暗い時間には出掛けていき、真っ暗になるまで汗水を流す暮らしを、灼熱の日も雪の日も毎日毎日繰り返していたよね。
なのに貴方が風邪をひいて仕事を休んでた記憶がただの一度も無いんだよね。
家族の前では無敵の父でしたね。

貴方を教科書にここまで歩いてきました。
これからも生涯貴方を教科書に歩いていきます。

貴方がボクの父親になった年齢はとっくに追い抜いてしまいましたが
それでも当時の貴方の背中には未だに追いつけません。

本当に有り難う親父。
ボク達は貴方の子どもで良かったよ。

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