北風よりも太陽

私が子供の頃は、悪い事をするとスグにゲンコツが飛んできたものです。
自分がワンパクなのが悪いのですが、親にも教師にも随分とゲンコツで育てられました(笑)

また、大学時代にアルバイトをした業界では、出来なければ殴られる事も日常茶飯事でした。
かつ、殴られても翌日には元気に出勤するのが、当時の男の子達でした。
家でも学校でもゲンコツが珍しくない環境で育ってきたので、バイト先で殴られたぐらいで、今更メゲる事も挫ける事もありません。

けれど、それは過去の話です。

モンスターペアレントと呼ばれる保護者がいるためか、教師側も厳しい指導に及び腰になって久しいです。
竹刀を持ち歩いてる生活指導員なんて、とうの昔に絶滅しているのではないでしょうか。

「親にも殴られたことがない」という子達に対して、昭和流の指導をしても、多分うまくいかないと思うのです。

雑草のように逞しく育てようと、北風になり過ぎると、強くなる前に枯れてしまいます。太陽になる事の方が、よほど大切かもしれません。

ドライさとウェットさの二者択一ではなく、根底にウェットさがあってこそのドライさ。甘いだけでも、厳しいだけでもいけません。

首根っこを掴んでやらされるよりも、自分から「変わりたい」「成長したい」のが人間ですからね。
キッカケだけ作ったら、後は信じて見守るスタイルが大切かもしれません。

待てない親は子どもを傷つけますから、待てる親になる精進も必要だなと思いました。

人の育成は、自分の弱みを教えてくれ、何年取り組んでも学びが尽きません。

ただそこにいるだけで色々な事を教えてくれ、いつも有り難うございます。

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