比べる事と比べないこと

「他人と比較しなくて良い」「人は人、自分は自分」
時々こんな言葉を耳にします。

人が幸せになるための素敵な考え方だとは思いますが
この言葉を拡大解釈してはいけないとも思っています。

字面のまま何事も比較せんとするのではなく
①比較してはいけない事。
②比較しなくてはいけない事。(比較から逃げられない事)」
この二つを線引きしなければいけません。

私が思うに比較してはいけない事は『人生の幸福度』です。
幸せになるためには、幸せについて“相対的な軸”ではなく“絶対的な軸”が自分の中に必要です。

自分の中に幸せの軸が無いから、年収・地位・持ち家・車・時計・ブランド物の比較に目が向いてしまうのです。
相対的な軸で推し量る幸せには永続性がなく、酷く脆弱です。
同級生より年収が低い、ママ友より旦那の地位が高いなど、一生一喜一憂し続けなければいけません。

そこから解放されるための古き良き教えが
「他人と比較しなくて良い」「人は人、自分は自分」
だと思っています。

ですが、仕事においてはそうはいきません。

「どのお店を接待先に選ぼうか?」
「どの先生に税務をお願いしようか?」
「どの部下を商談に同行させようか?」
仕事においてはこれが現実です。

私達ビジネスマンは日々比較によってフルイにかけられ
比較に競り勝つからこそ御飯が食べられています。

競合他社との自由競争、拠点間の業績競争、社内の出世競争。
ビジネスマンの誰もが競争の世界に身を置いています。

ライバルとの競争に負けているのにヘラヘラしていては
幸せを語る以前に生き残ることすら出来ません。
先人の有難い教えを、都合よく現実逃避に使わない事です。
 

幸せは比べるな!! 仕事は比べろ!!

私の答えはこれです。

心から尊敬出来る人達との競争の世界は、己を高めてくれます。
競争を愛し、競争を楽しんでここまで歩いてきました。

それはこれからも変わりません。

お知らせ一覧へ戻る