令和式マネジメント

「今時の若い者は」という台詞は、ハタから聞いても決して心地良いものではありませんが、こと社員教育やマネジメントに関しては、世代の違いに合わせたほうが上手くいくと最近常々感じています。

世代が違えば、時代背景や周囲の環境も違います。
であれば、思想や価値観の傾向も違います。

傾向と述した通り、保護者から厳しく育てられた方々は、親や祖父母世代のマインドが色濃く継承されているため、令和の新入社員であっても平成式マネジメントがハマる可能性が大いにあります。
しかし、あまり厳しくない保護者のもとで育った場合は、家庭教育よりも、学校教育の変化に大きな影響を受けていると感じます。

学校教育の変化とは”ゆとり教育”であり、成績が「相対評価」から「絶対評価」へ切り替わり、一番を競うことが少なくなりました。
このため、令和の新入社員は、指示されたことを”ほどほどのレベル”で卒なくこなす傾向があります。

昭和生まれのように『人より評価されるよう、ガムシャラに頑張って評価された』という体験をあまりしてきていないため、考え尽くしたり、力の限りやりきることが苦手です。
そのため、「こんな感じでいいかな」と自分基準で簡潔させてしまうことがあります。

この違いに適応しているリーダーが、今後ますます輝くと予想しており、既に至る会社でその兆候を感じています。

親も教師も厳しかった世代と違いますから、首根っこを掴んで無理やりやらせるスパルタ指導よりも、自ら「やりたい」と思って自ら変わる土壌作りが大切だと思っています。

「新卒の3人に1人が3年以内に離職する」と言われる昨今ですから、新入社員を一括りに見ず、個々を見つめた丁寧な育成が必要です。
『会社に定着させる』ではなく『仕事をするという世界に定着させる』というスタンスを目指していきたいです。

人は楽しければ勝手に頑張ります。
特に「楽しい生活」を強く望んでいる今時の新人こそ、楽しい環境で抜群の力を発揮するものです✨

(公益財団法人日本生産性本部『平成31年度の新入社員働くことの意識調査』参照。働く目的の1位は「楽しい生活がしたい」)

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