短期的目標

人は今いる立ち位置から見える景色しか見えません。
麓にいる人と、五合目にいる人と、山頂にいる人では各々見える景色が違います。

会社組織においては『見える景色=見える未来』です。
フェーズが下の人材ほど、遠くのビジョンなど見えません。

そんな部下を無理に変える必要はなく、短期的ビジョンしか見えないフェーズの人には、短期的ビジョンだけにフォーカスした 【目標設定・行動計画】を考えさせれば十分なのです。

例えば今なら『12月の目標と達成に向けた行動計画』を報告させ、計画が抽象的だったり浅ければ、何度でも考えさせます。
「この行動計画を実行すれば確実に達成出来る」と上司自身が承認印を押せる水準まで熟考させます。
これによって、精緻で具体的な行動計画が決まったら、あとは達成度合い(=進捗状況)の管理だけです。

短期的目標すらクリア出来ない人に、長期的目標は絶対クリア出来ません。
短期的目標すらクリアしていないのに、長期的ビジョンなど見えるようになりません。

短期的目標をクリアするごとに自ずと上に登れますから、五合目に登れば五合目なりの、八合目に登れば八合目なりの景色(=長期的ビジョン)が見えるようになります。

上司がすべきは部下の頭を掴んで無理やり遠くの景色を見せることではなく、遠くの景色を言って聞かせることでもなく、部下が自分の足で一歩ずつ登り、部下が自分の目で高みからの景色を見れるよう助長することです。

お知らせ一覧へ戻る